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清里焼酎の歴史

清里町が育み、みなさんにご愛飲いただいております清里焼酎の歩みを振り返ってご紹介します。

じゃがいものこだわりからはじまった

北海道のじゃがいも昭和50年、主に澱粉原料用とされていたじゃがいもを、付加価値を高め、観光に結びつけられるような名案はないかと、徹底的にじゃがいもにこだわり特産品の開発を模索しました。その結果、北見市で、昭和初期まで、じゃがいもなどから工業用アルコールを製造していたことや、九州地方のさつま芋焼酎などからヒントを得て、じゃがいも焼酎の開発に着手しました。

 

日本初のじゃがいも焼酎誕生

さっそく町職員1名を国税庁醸造試験場に派遣し、焼酎の試験研究と製造技術者の育成に1年間ついやし、昭和51年9月には、町営プールの場所にあった旧中学校校舎を馬鈴薯試験研究所として改修し、醸造を開始しました。 こうしてこの年の10月、ついに町民の念願であった日本初の「じゃがいも焼酎」が誕生しました。 しかし、当初は、試験醸造免許であり、販売の出来る製造免許を取得するため、町と議会が国税局へ積極的に働きかけ、酒類期限付き製造免許を取得し、販売体制が確立しました。

行列ができる人気「幻の焼酎」と騒がれる

幻の焼酎 きよさと事業を開始してから5年目の昭和54年4月、ついに、じゃがいも焼酎「きよさと」が販売され町内酒屋さんの店頭に並びました。当時は数量が少なかったため、昭和59年頃まで、酒屋さんの発売日は毎月10日と決められ、数量限定で販売されました。 このため、店頭は、じゃがいも焼酎を求めるお客さんが、列をなすほど大人気。たちまち品切れとなって、一時は「幻の焼酎」とさえいわれました。

 

清里町のシンボル 新工場建設

焼酎工場 パパスシャトー生産は年々伸び、施設が手狭になったため、昭和61年、ヨーロッパの古城を思わせる現在の新工場が建設されました。新工場は、醸造だけでなく、田園風景とバックにそびえる秀峰斜里岳とのコントラストが素晴らしいとされ、観光の見学コースになるほど、本町のシンボル的存在となりました。 また、観光客の入れ込みを促進し、地元町民にも愛される施設として「レストハウス」が建設。さらに、イベント施設や町民の憩いの場として広場を造成し、周辺の環境整備を一体的に行いました。 こうして現在の、工場見学、食事、憩いの場という観光スポットが完成し、平成元年には、焼酎工場とレストハウスが、「北海道まちづくり百選」にも選ばれています。

焼酎ブームにかげり・しかし人気は衰えず

第2次焼酎ブームにかげりが見え始めた昭和60年代初め、それまで上昇カーブを描いていた出荷量も鈍り初め、昭和63年度には、始めて出荷量がダウン。 しかし、以降、技術力の向上や品質の改良などに力を注ぎ、乙類特有の匂いを抑え、女性や若者にも好まれるように、甘みがあり、より口当たりがライト感覚のパパスファーム良い新製品「パパスファーム」を開発しました。また、本州方面への市場進出、キャンペーンの展開、物産展や産業まつり、焼酎フェスティバルなどを活用しての積極的なPRを展開し、ブーム時期とまではいかないものの、根強い人気は衰えず近年は年間50キロリットル以上の消費量を推移しています。

 

更なる製品の充実をめざして

消費量は道東地区の観光客の入り込み数に影響されやすい側面がありますので、今後も、オホーツクのお土産としての地位を確立するためにも、宣伝などの経費を余りかけないで、一層の酒質や製品の充実が必要となってきます。 また、道内の消費については地域的に平均化していないため、卸売業者を主体とした販売体制の強化と、販売促進活動による消費拡大を地道に進めていかなければなりません。

20年の技術がひと味違った焼酎を生み出す

若人に大人気!浪漫倶楽部じゃがいも焼酎の酒質は、蒸留方法の技術向上や醸造備品の整備などにより、年々向上してきています。 清里町100年記念「KIYOSATO100」や、平成9年11月に発売となった「浪漫倶楽部」のように、樫樽で貯蔵熟成させた焼酎も製造できるようになりました。

第3次焼酎ブームと増産及び施設の充実

平成12年からの第3次の焼酎ブームの到来により年々出荷量が増え、一部貯蔵酒製品が品薄になりました。そんな中、年々製造数量を増やし平成17年度から平成19年度は160キロリットルを製造いたしました。また、浪漫倶楽部や北緯44度の製品を増量すべく、長期貯蔵庫1棟を平成17年11月に建設し、熟成期間3年間の貯蔵を始めました。平成19年12月には、特産品しょうちゅうである「かぼちゃ焼酎や麦焼酎」貯蔵のため、焼酎貯蔵も備えた資材倉庫1棟を建設し、より一層の施設の充実をはかりました。